August 26, 2005

逢いにくるもの

スズメさん
















時として妙に馴れ馴れしく
そばにきてまとわりついてくる動物や虫がいる。

子供の頃、おばあちゃんが
「そういうのはね、
死んだ誰かの魂がそこに宿って、
ひとときだけ、逢いにやってきてるんだよ」
なんてことをよく言ってた。

わたしははじめてそれを聞いた時、
蚊をたたいてつぶした後に、
「はっ、これってもしかして
わたしに逢いにやってきた縁ある誰かを、
叩きつぶしちゃったんだったりして...」
みたいな気になって、
罪悪感のような、「自分は人非人だー」みたいな、
得も言われぬいやーな気持ちになったのを覚えてる。

しばらくのあいだは、
ゴキブリ、スリッパでたたいた後とかも、
やっぱりなんだか、おもーい気分になってたなぁ......。


写真は、横浜で周遊船に乗った時、
わたしのそばにやってきて
親しげにくつろいでいったスズメさん。

このスズメさんももしかして、
わたしにひととき逢いに来てくれた、
わたしと縁ある誰かさん.....だったりしてね.....



  

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August 24, 2005

飛び込み

要塞














写真は猿島の要塞跡。
なんか味があるでしょう。
本文と写真は全然関係ありません〜。




このあいだ電車に乗ってたら
駅と駅の間で電車が止まった。
飛び込みがあったらしい。

電車の中で缶詰状態になった。
電車に乗る前に、
トイレ行っとこうかどうしようか
迷ったんだ、
ああ行っといてよかったなーと思った。
だって、缶詰状態でトイレ行きたくなったら
かなり悲惨だもんね。

電車は延々動かなかった。
まわりはみんな苛ついてきてる。
わたしだって早く降りたい。
でも降りられない。
車内にイラついた空気が充満.......。

隣にいた学生風の男の子たちが話している。

「飛び込みとかするとさー、
JRから、すごい金額の請求くるらしいよ〜。
身内は何十年もかかってそれ返していかなきゃ
なんないんだよなー....。
かわいそうだよなー、家族。」

「飛び散った肉片片づける人たちってのも
当然いるんだよなー。
たいへんだろうなぁー、それ....。
ご飯とか食えなくなるだろうなー、きっと。」

「どうせ自殺するんなら、人に迷惑かけない死に方
すればいいのになー。」

人に迷惑かけない死に方かぁぁ...。
なんか、「どうせ自殺するんなら」っていう
その言い方もちょっと妙な気がした。

もし、自殺しようとしてる人に、
人に迷惑かけない死に方を考える余裕があるんだったら、
そんなことよりむしろ、
なんとかもう一度生きてみることの方を
考えてみてほしい気がするな....。








  
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August 23, 2005

伝えておきたいコトは.....。

魚
















知り合いに墓石屋さんの親方がいるんだけれど
先日、その親方の葬式があった。

葬式って言っても、
親方はまだ亡くなってない。
とても元気でピンピンしてる。

喪主は、その親方自身で、
自分で自分の葬式を出したの。
いわゆる生前葬ってやつ。

80才の誕生日を迎えたんで
いろいろなことに自分で始末をつけて
あとはいつ死が訪れても
思い残すことのない状態で
この世を去って行きたいなーと考えてたら、
自分の葬式を出すことを思いついたらしい。

自分の葬式を企画して、
もし自分がこの世を去るとしたら
逢っておきたい人をリストアップして、
ひとりひとりに自分で招待状を書き、
ひとりひとりに伝え残していたコトバを伝え、
そして、今までありがとうを言った、

もし自分がここからいなくなるとしたら
伝えておきたい「ごめんね」や
「ありがとう」や
「だいすきだったよ」や
「あのとき楽しかったね」を
いっぱい伝えた親方は、
なんかとても穏やかでしあわせそうな顔つきになった。

自分が死ぬことなんて
普通は普段あんまり考えたりしないもんだけれど、
死は誰にでもある日必ずやってくるのは
避けようとしても避けられない現実なんだよね。

だから、その瞬間が訪れたとき
やればやれたのにやらないで終わったことや
伝えれば伝えられたのに伝えないで終わったことが
少しでも少なくてすむように
「「今できるやりたいことでことは今やること」や、
「今言える伝えたたいことはちゃんと今伝えること」って
きっとすごく大切なのことなんだって気がする。


今言える伝えたいコト.......。

とりあえず、モーコに
モーコが買って冷蔵庫にいれといたアイス食っちゃったこと、
素直に謝ってこよう.........。








  
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August 21, 2005

海に沈む

洞窟
















記念鑑「みかさ」に足を踏み入れたとき、
なんか妙な気持ちになった。
同時に、亡くなったおじいちゃんのコトを想いだした。

父方のおじいちゃんは
顔を見たことがない。
わたしが生まれる前に
すでに戦死して、
この世にいなかった。

おじいちゃんは、
船の船長さんだったらしくて
戦争の時に軍艦の舵をとり、
爆撃されて海に沈んだらしい。

わたしは子供の頃から
繰り返し見る妙な夢がある。

空が恐ろしいほど真っ赤に燃えていて
飛行機が落ちてくる夢。

そしてもうひとつ
大きく盛り上がった波に
呑みこまれていく夢。

この夢はあまりにもリアルで鮮明で
なぜかとてつもなく
深いところからわきあがってくるような
言われのない恐怖感をともなってる。

何回も何回も見るこの夢は
いったいどこから来るんだろう。

あるときふっと、
「これはおじいちゃんの
爆撃されて海に沈むときの記憶が
わたしの血の中に流れ込んで、
わたしの中に伝わっているのかも」なんて、
そんなことを考えたりもした。

ありえない様な想像だけれど、
それほどわたしのその夢と
その夢で味わう恐怖は
鮮明すぎてリアルなのだ。

まるでわたし自身の実体験の記憶であるかのように
鮮やかで輪郭が濃く
そしてリアルなのだ。

そんなわけでわたしは
子供の頃から何回も何回も
ココロの中でおじいちゃんのことを、
なぜか身近に、よく想いうかべていた。

おととい軍艦の中を歩いていて
おじいちゃんのことを又考えていた。


おじいちゃんは、
どんな気持ちで戦争に行き、
どんな気持ちで日々軍艦から漆黒の海を見つめ、
どんな気持ちで死を迎え、
海に沈んで行ったのだろう。




写真は、猿島の日蓮洞窟から見える海。
この洞窟は、
江ノ島の岩屋まで続いてるっていわれてるらしい。
ほんとかな.....






  
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August 12, 2005

destiny

destiny














朝のうちだけでしごとが空いた。
モーコは早くから友達と出かけて、いない。
わたしは、なんだかいきなり海を見たくなった。

行きたくなったら、行ってしまう。
ヒナナを誘って、電車でコトコト
九十九里まで行ってしまった。

海の近くの弁当屋で
おにぎりを買って
浜で潮風にあたりながら食べた。
おにぎりは、なぜか塩気が強すぎて
なんだかめちゃくちゃしょっぱかった。

潮風の匂いを吸い込み、
波打ち際で返す波にからかわれ
小さな貝殻を集めて砂に絵を描いたりして
半日過ごした。

指で砂をすくっては海に返し、
又すくっては海に返す。

指からハラハラとこぼれ落ちていく砂がみんな
波と共に海に飲み込まれていく。

静かにさらさら落としても、
塊にして投げつけても
海は変わらず、ただ静かにそれを飲み込んでいく。

できごとに抗い,
いちいち傷つき、
こぼれてしまったミルクをお皿に返そうとして
何回も後ろを振り向いてしまうわたしとは
なんていう違いだろうかな。

「一回一回すべてを返す
そして又 新たに受けとる

イッカイイッカイ スベテヲカエス
ソシテマタ スベテヲウケトル」

前に別のブログで書いた詩を想いだした。
寄せては返す波の音を聴きながら、
アタマの中で何回も何回も
そのフレーズを繰り返していた。

一回一回すべてを返す
そして又 新たに受けとる

イッカイイッカイ スベテヲカエス
ソシテマタ スベテヲウケトル.........



写真は貝殻で、なぜか「DESTENY」と書こうとして。
スペルを間違え、D"I"STINYと書いてしまっていたヒナナ。
絵になってる??





  
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